転倒した際に肩を強く打って腕が上がらないという症状が出ることがあります。
肩の腱板断裂という腕をあげる筋肉の腱を断裂するケガがあります。
また、腋窩(えきか)神経麻痺という筋肉を動かす神経が障害されて腕が上がらなくなるということもあります。
ここでは腋窩神経麻痺について解説します。
腋窩神経麻痺
腋窩(えきか)とはわきの下のことをいいます。
腋窩神経は肩関節の後面から出てくる神経です。
後方四角腔(Quadrilateral space)とよばれる筋肉や上腕骨の狭い隙間から出てくる神経なので、圧迫を受けやすい構造になっています。
腋窩神経麻痺の症状
腋窩神経麻痺の症状は主に2つあります。
感覚鈍麻(感覚低下)
肩の外側部に感覚の低下が起こります。
左右で比べてみると麻痺している側の感覚が鈍かったり、感覚がなくなっていたりします。
チネルサインといって、後方四角腔のあたりを叩くと腕や肩にしびれ感がひびきます。
筋力低下・筋萎縮
腋窩神経は肩のふくらみ部分である三角筋を支配しています。
腋窩神経麻痺が生じると三角筋に力が入らなくなって腕があがらなくなります。
また、筋肉がやせてしまい、左右で比べてみると肩のふくらみがなくなっている場合があります。
腋窩神経麻痺と腱板断裂の外観の違い
腋窩神経麻痺と腱板断裂はどちらも腕があげられないという症状がありますが、外観上の違いがあります。
腋窩神経麻痺の外観
腋窩神経麻痺の場合は三角筋が萎縮するので、肩の外側のふくらみがなくなります。
腱板断裂の外観
腱板断裂の場合は棘上筋、棘下筋が萎縮するので、肩甲骨部分のふくらみがなくなります。
腋窩神経麻痺の治療
腋窩神経麻痺は肩を強く打って痛めた後に生じることが多いため、神経を圧迫している筋肉の張りがおさまると1〜3ヶ月程度で回復していくケースが多いとされています。
筋萎縮による筋力低下を起こしている三角筋のトレーニングを行い、筋力を回復していきます。
また、肩を酷使するスポーツ選手の場合は、肩関節の筋肉の緊張を緩めるようにマッサージやストレッチを行っていきます。
肩を強く打つなどのケガをした後に、腕があがりづらいなどの症状がみられた場合にはお気軽にご相談ください。
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