トリガーポイント
トリガーポイントとは?
トリガーポイントとは簡単に言うと、筋肉や筋膜(筋肉を包む膜)に生じる「痛みのセンサーが過敏になっている部位」です。
ケガをしたり、激しい運動など身体への負担が大きい作業をすると筋肉などの組織に損傷が起こり、痛みを生じます。
この痛みを感じるセンサーが過敏になっている状態です。
トリガーポイントの症状
トリガーポイントの症状は、
・痛み(疼痛)
・しびれ感
・こわばり感(つっぱり感)
・感覚鈍麻(感覚が鈍い)
などの症状に加えて、「関連痛」という特有の部位に痛みが広がるといった症状が特徴的です。
また、
・発汗
・めまい感
などの自律神経症状をきたすこともあります。
トリガーポイントによる痛みなどの症状をまとめて筋筋膜性疼痛症候群(MPS : Myofascial Pain Syndrome )といいます。
「筋痛症」と呼ばれることもあります。
一般的には3ヶ月以上続く痛み、しびれ感やこわばりにはトリガーポイントが関連していると言われています。
病院での検査でも特に異常がないのに症状が続いている場合はこのトリガーポイントが原因の可能性が高いと言えます。
トリガーポイントができる原因
身体の使いすぎや悪い姿勢でいると同じ筋肉を酷使することで筋肉に微細な損傷や炎症が生じ、筋膜(筋肉を包む膜)にストレスが生じます。
そこにトリガーポイントが生じると考えられています。
また、交通事故によるむちうち症やぎっくり腰などの過去のケガによる筋肉や筋膜の損傷でトリガーポイントが発生するきっかけになることもあります。
トリガーポイントが発生しやすいと言われる年齢は40代前後と言われています。
加齢によって体組織全体の水分量が減ってきますので筋膜の損傷が起きやすい状態になります。
「四十肩」や「五十肩」など病名に年齢が入っているのもこの頃に筋肉のトラブルが起きやすいからでしょう。
また、筋膜の損傷は身体の栄養状態や糖質の過剰摂取によっても発生しやすくなることがわかってきています。
トリガーポイント=ツボ?
肩こりの人にツボ押しをすると、「あっ、そこそこ!そこがツボです!」というポイントがあると思います。
この東洋医学の鍼灸治療にも用いられるツボ(経穴)の8割以上がトリガーポイントと一致していると言われています。
また、トリガーポイントが発する関連痛も筋肉のつながりに沿って生じるところから、経穴(ツボ)をつなぐ、経絡(けいらく)もトリガーポイントが発する痛みとの関連が注目されています。
昔の人々も経験的にこのトリガーポイントを刺激することで、身体の痛みや不調を治療していたと考えられます。
トリガーポイントのレベル
トリガーポイントのレベル(段階)は
レベル0:健康な筋肉の状態
レベル1:トリガーポイントの発生
レベル2:コリやシコリの発生(自覚症状なし)
レベル3:こり感などの違和感の出現(自覚症状)
レベル4:痛みやしびれなどの症状
レベル5:関連痛の出現(患部以外も痛み出す)
といったステージで徐々に悪化していきます。
多くの人がレベル4の痛みやしびれなどの症状が出てから痛みを自覚します。
さらに症状を放置してしまうとレベル5の関連痛の出現や、さらに新たなトリガーポイント発生させて症状を悪化させてしまします。
症状が悪化、複雑化してしまう前に、早期に原因となるトリガーポイントが発生した筋肉や筋膜に対する専門的な治療が大切になります。
トリガーポイント療法で改善
はやし鍼灸整骨院では慢性的な肩こりや腰痛、膝の痛み、過去のむちうち症による症状などを痛みの原因となるトリガーポイント療法によって改善していきます。
また、ご自宅で原因となるトリガーポイントをストレッチやマッサージなどでケアする方法も指導させて頂きますので、症状の再発予防を心がけましょう。
お悩みの症状を遠慮なくご相談ください。一緒に頑張りましょう!
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