トリガーポイントとは
トリガーポイントとは押すと痛みを感じる筋肉のしこり(硬結)です。
肩こりや腰痛、膝の痛みなどの原因になります。
主に筋肉や筋膜(筋肉を包む膜)にできますが、身体の様々な軟部組織(靭帯、関節包、腱など)に形成されることがあります。
トリガーポイントの特徴
筋肉にできるトリガーポイントには以下のような特徴が見られます。
しこり(硬結)が触れる
症状のある筋肉を注意深く触ってみると、しこりを触れることがあります。
ときに、ロープ状のしこり(索上硬結)を触れることもあります。
しこり(硬結)を押すと痛む
しこり(硬結)を押すと痛みが生じます。
他の部位や左右差を比べてみても、独特の圧痛があります。
特有の関連痛がある
トリガーポイントができると、できた部位によって特有の関連痛が生じます。
トリガーポイント周辺の圧痛もあれば、トリガーポイントから離れた広範囲に関連痛が現れる場合もあります。
筋力低下や可動域の制限が生じる
トリガーポイントが重症化するにつれ、筋力の低下や関節の可動域が低下します。
いわゆる五十肩を例に挙げると、腕をあげるために働く筋肉のトリガーポイントが多数発生することが多く、「腕が上がらない」「肩が動かない」などの筋力低下や関節可動域の制限が生じます。
トリガーポイントが原因で起こる症状
トリガーポイントが引き起こす症状は多岐に渡ります。投薬や手術など適当な治療をしたにも関わらず、以下の症状が治らない場合は、トリガーポイントからくる症状を疑ってみるのがよいと思われます。
・痛み
・しびれ
・姿勢の悪化(ゆがみ)
・不整脈
・吐き気、嘔吐
・下痢
・食欲不振
・尿失禁
・夜尿症
・眼瞼下垂
・目の充血
・涙の過剰分泌
・視覚異常(目のかすみ、複視)
・唾液の過剰分泌
・鼻汁の過剰分泌
・鼻閉感
・慢性疲労
・睡眠障害
・抑うつ
・鳥肌
・むくみ
・めまい
医学的な検査を行ったにも関わらず、原因不明の症状はトリガーポイントが引き起こす症状かもしれません。