トリガーポイント（trigger point）は、筋肉の特定の部分に生じる痛みの原因となるポイントで、筋肉の緊張や収縮が持続することによって形成されます。トリガーポイントができる主な原因は以下の通りです。
- 筋肉の過使用:
- 過度の運動や重労働、同じ姿勢の長時間保持などで筋肉が疲労し、緊張が続くことでトリガーポイントが形成されやすくなります。
- 筋肉の不使用:
- 運動不足や長期間の安静などで筋肉が弱まり、血行不良や代謝低下が起こることでトリガーポイントが発生することがあります。
- 不良姿勢:
- 姿勢の悪さや座りっぱなしの生活習慣が筋肉の不均衡を生み、特定の筋肉に負担がかかることでトリガーポイントができやすくなります。
- ストレス:
- 精神的なストレスや緊張は筋肉の緊張を引き起こし、それが持続することでトリガーポイントの形成に繋がることがあります。
- 外傷:
- 捻挫や打撲などの外傷により筋肉が損傷し、その部位にトリガーポイントが生じることがあります。
- 栄養不足:
- 特定のビタミンやミネラルの不足（例：ビタミンDやマグネシウム）は、筋肉の健康を損ない、トリガーポイントの形成を促すことがあります。
- 冷え:
- 寒さや冷えが筋肉の血流を悪化させ、緊張を引き起こすことでトリガーポイントが発生することがあります。
トリガーポイントは、関連する筋肉の柔軟性や機能を低下させるだけでなく、他の部位にも放散痛（referred pain）を引き起こすことがあります。適切なストレッチやマッサージ、運動、姿勢の改善などが、トリガーポイントの予防と解消に役立ちます。また、専門家による治療（例：フィジカルセラピーや鍼治療）も有効です。
痛みは我慢せず、専門家の指導のもと、適切に治療を行いましょう。