養生訓

養生訓(ようじょうくん)とは江戸時代を生きた医者であり、儒学者でもある貝原益軒(かいばらえきけん)によって書かれた健康で長生きをするためのエッセンスが書かれた書物です。

養生訓は貝原益軒が83歳の時に書かれた本とされています。
江戸時代の平均寿命が40歳前後と言われる中、貝原益軒は85歳まで生きました。

85歳の生涯を終えるまで認知症や寝たきりになることなく健康長寿を体現した人物です。

養生訓

養生訓は全8巻から構成され、養生の道とは何か、養生の道を行うためにはどのような気持ちの持ち方や行いをすべきか、食事、住まい、睡眠、薬の服用など具体的に注意すべきことが書かれています。

また、、養生訓はただ健康に生活するためのノウハウをまとめただけでなく、『人としてどう生きるべきか、どう在るべきか』というところまで書かれています。

養生訓の総論として以下のように書かれています。

『自分の身体は自分のものだけではなく、父母が授けてくれ、自分の子へ残すものであるため、不摂生をして身体を傷めつけることはしてはいけない。養生を学び、健康を保つことが大切である。欲のままに生活するのではなく、生まれてきたことに感謝をし、日々慎ましやかに楽しく生活することが長生きにつながる。』

自分に授かった命を欲のままに傷めつけることはせず、定められた寿命の中で、自分なりに楽しみを持って、この世に生まれてきたことに感謝をしながら生きていくことが大切であるという精神が基本になっています。

養生の道(教え)

怒りや心配事を減らして、心を穏やかに保つ

怒りや心配事、悩みは心と体にとってストレス、毒になります。いつも心穏やかでいられるように、普段から人の話をよく聞いて、すぐに否定するのではなく、相手の立場になって考えてみる一呼吸をおく余裕を心がけましょう。

元気で在ることが生きる活力になる。いつでも元気でいるよう心がける

心身が健康でなければ自分の人生を自分で歩んでいく気力も湧いてきません。元気でいるために普段の生活の中で食生活や睡眠習慣など不摂生がないか今一度見直しましょう。悩み事は一人で抱え込まず、信頼をおける家族や友人に相談し、早めに解決しましょう。

病気になってから治療するのではなく、病気にならない努力をする

病気になってから治療するのでは手遅れになることもあるでしょう。普段の生活を見直し、ストレスのたまらない程度に健康に留意しましょう。健康に関する情報に目を向け、様々な病気の存在を知り、病気にならないためにはどうすれば良いのかを学び、実践していきましょう。

何事もほどほどにして、調和の取れた生活を送る

ついつい趣味や仕事など、時間を忘れて何かに没頭してしまうことがあります。そのために睡眠不足になったり、身体を傷めるほど活動してしまったり無理をしてしまいます。やりたい事ややらなければならない事は無理をしないよう計画的に行いましょう。

お金があるないに関係なく、自分なりの楽しみを持って生活する

お金は大切なものですが、お金があるから人生が豊かになるとも限りません。健康な身体と一緒に過ごす家族や友人、仲間の存在こそが人生における財産です。自分の身体と周りの人が笑顔になるような趣味や時間の使い方ができれば豊かな人生になるでしょう。

養生を続けるのために生活を習慣化することが大切

人間はどうしても欲のままに動いてしまう動物です。飲み過ぎ、食べ過ぎ、遊び過ぎ。放っておけば身体を傷めてしまいます。養生は欲を制する事になるので、欲のままに生きていれば養生はつらいと感じるかもしれません。しかし

呼吸はゆっくり行い、たまに大きく吸い込む

夜更かしはしない。だらだらと寝過ぎない

身のまわりを清潔に保つ

食生活

食事は食べ過ぎない。毎日自分にあった適度な運動をする

食事は温かいうちに食べる

胃腸が悪い時には水を多めにして炊くなど、体調に合わせてご飯を炊く

食事は薄味にして、濃い味のものや脂っこいものは食べ過ぎない

冷たいもの、生物、堅いものは避ける

色々な味の物をバランスよく食べる

食べ物への感謝の気持ちを忘れずに食べる

夕食は朝食より少なめにする

食欲をおさえる、食欲に勝てる精神力を持つことが大切

前にとった食事が消化してから、次の食事をとる

大きな魚や鳥や魚の皮など、消化しにくいものは避ける

食後はじっと座っているのではなく、自分にあった軽い運動を行う

酒は少しにして飲み過ぎない

塩分の少ない食事をとる

タバコは毒であり、習慣化すればやめにくくなる

薬の服用

長生きの薬はない。生まれ持った寿命をまっとうする

心の養生

心を鎮めて日々を楽しみ、怒ることと欲を制する

無理をしないようにする

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